この本は、堂々と学校でうんちに行くことが恥ずかしいと思っている男の子の気持ちがよく出ている。
私は女だが
「男子はトイレが大と小に分かれているから、うんちしたらばれるよね。それってイヤだな。ああ女で良かった。」
と、小学生の時真剣に男子を同情した。
最近は男子トイレも個室のみの学校があるらしい。
主人公のぼくはこんな不公平を感じながら、学校でうんちが出たくならないように給食もひかえめにしている。
ところが、隠れながらうんこに行ったぼくがとなりのクラスのいじわるな男の子に見つかりからかわれてしまう。
同じクラスのうんこヒーロー(堂々とトイレに行く)のアンチンが助けてくれてぼくもうんこのことが気にならなくなったというお話です。
大人になれば
「なんてつまらないこと。みんなしてるのに。」
と思うのですが、子供のときって真剣に学校でのうんちを悩んだりするんです。
そんな学校生活を送っている子供にはぴったりな本だと思います。
うんちを扱っているので下品な本に思われがちかもしれませんが、子供の世界にはよくある出来事の道徳的なおはなしなので、小学校になる前に「がっこうでトイレにいってもいいですか」の本と一緒に読むことをオススメします。
個人的には裏表紙のうんこヒーローの説明図がさらにいいと思います。