ぼく、おかあさんのこと・・・キライ!!
冒頭1ページ目から、ドキドキする言葉。
おしゃべりばっかししてるし、
お休みの日はねぼすけだし、
テレビのマンガもみせてくれないし・・・。
あれれ? わたくしのことかしらん?
子供たちと読みながら「ママと一緒〜」と笑われつつ、読み進む。
とうとう、ぼく、お母さんがキライだから出て行っちゃえ〜って
お部屋を出て行こうとするのだけど・・・。
私の大好きな酒井駒子さんの本。
普段、子供たちってこんな目線でママを見てるときもあるのね。
ハラハラ、ドキドキ、これからは気をつけなくちゃ。
読みながらいつの間にか本にはない、「ママのココがキライ」も
子供たちの口から飛び出してきて。
でも、不思議なのは、子供たち、笑ってるの。
「キライ」って言いながら、まるで、「完璧な人なんか居ないんだから」って
わかっちゃってるみたいに、笑って私の欠点を挙げ連ねる。
それは、酒井駒子さんの絵が、絵本の空気が それを伝えてくれているせいかもしれない。
ぼくが部屋を出て行こうとするときの、背中を向けたお母さんの寂しそうな目。
私の胸も、ぎゅう〜っと切なくなる。
「やっぱり出て行くのやめた!」ってぼくとママが抱きしめあうときの目。
キライな部分があっても、やっぱりお互いに大好きなの。
気持ちがあったかくなる。