2歳の娘が、この本を読んでからというもの、雨の日や、雨が降りそうな日になると、
「かささして、ながぐつはいて、れいんこーときて、おでかけにいく〜〜!」とおねだりします。
まだ歩けない下の子を抱っこして出かけるのはかなわんと、苦笑しながら身支度を整えてやると、それはそれはうれしそうに
「♪あ〜めこ〜んこ〜ん、ふって〜るも〜ん!」と大声で歌いながら道を練り歩きます。
その姿は道行く大人たちにとてもけなげに映るらしく「お嬢ちゃん、一人で傘さして、おりこうさんね」とよく声をかけられます。
親バカではありますが、確かにとてもかわいいものです。
絵本の体験を子ども自身が喜んで共有できる、素敵な一冊だと思います。
松谷みよ子さんは、この本に限らず、文章がお上手なので、読んでいてとても心地よく、親の私も大好きです。
自然に節をつけて歌いたくなります。
きっとこの本を読むご家族の数だけ、素敵な「あめこんこん」の歌が歌われているのでしょうね。そう考えると、とても楽しい気分になります。