きこりとおかみさんとおおかみの3ショットが楽しいです。
本当は楽しいシーンではなく、むしろ緊迫しているシーンのはずなのですが、皆がどうしていいかわからない状態になっているというところに、どことなくのんびりした感じがあるのです。
特におおかみが、あまりにもご馳走がありすぎて、どういう行動をとったらいいのかわからず躊躇するところが笑えます。
その結果、一番有利な立場だったのにも拘らず、一番不幸な目にあってしまうのですからね。
やはり目先の幸せに酔っていると、注意力がなくなって、思わぬ不幸に遭遇してしまうのでしょうか。
そして、その次にも、あと一歩というところで、おおかみはやっぱり獲物を逃がしてしまいます。
おおかみのちょっとお間抜けなところが可笑しく、きこりの機転にあっぱれ!です。
子ども達は、いきり立ってやってくるおおかみの頭がはげているところがどことなく可笑しかったようです。
読み終わった後に、次男は「きこり、悪かったね」なんて言っていました。
いつもあと一歩のところでやられてしまうおおかみに同情したのかもしれません。