ベルギーとの国境に近い北フランスのピカルディ地方の昔話とか。
とてもテンポの早くて、ドキドキのサスペンスに富んだ物語ですね。
まず、表紙から、興味を惹かれます。
インパクトのある一匹のおおかみが、
農家から、あわてて逃げ出してきます。
その勢いが、あんまり激しいので、
家の中で、なにがあったんだろう・・・?!
と好奇心にかられてしまいます。
物語で大切なモチーフになっている「すかんぽスープ」。
なんとも変わったネーミングで、一度聞くと忘れられなくなります。
「すかんぽ」には、【機敏】とか【忍耐】とかいう意味があるのだとか・・・。
なんとなく、この昔話と関連があって面白いなァと思います。
堀内誠一さんの挿絵は、作品によって、随分画風が違っていますが、
どれも、お話のイメージとぴったりで、驚きます。