母と娘、それぞれの目線から描いたクリスマス絵本。1のはなは、娘目線の物語です。
1冊だけでも楽しめますが、是非2冊セットで読まれることをおすすめします。
女の子にはお父さんがいません。
だから夜遅くまでお母さんが働いていて、
クリスマスイブの夜もまだ帰っていませんでした。
家でお母さんの帰りを待つ女の子のもとに現れたサンタクロース。
サンタさんが女の子に、クリスマスプレゼントは何が欲しいのかたずねると、
女の子は、何もいらない、お母さんと一緒にいられたらそれでいい、と。
健気で、でもちょっと切なくなりました。
それから、サンタさんのそりに乗ってお母さんが働いている姿を見に行くのですが、それからの展開も、どこまでもお母さん想いで泣けてきます。
あいはらひろゆきさんとあだちなみさんのペアの絵本というと、くまのがっこうやくまのこミンなどを思い出しますが、こちらはもう少し大人向けの絵本です。
働くお母さんから、中高生の子供さんへのクリスマスプレゼントなんかにも素敵だと思いました。