ピーターラビットのお話は、あまり読んだことがありませんでした。今回息子が10冊ほど借りてきたのですが、ねずみやねこの話が多くて、肝心のピーターが出てこないのです。
このお話、題名は、きつねだし、読み始めるとアナグマのトミーが出てきて、うさぎは出てこないのだろうと思っていました。
キツネもあまり良い印象で描かれていませんが、ひどいのはこのアナグマです。キツネのいないすきに、ベッドで寝たり仲良しのおじいさんうさぎのバウンサーさんのところから、赤ちゃんのうさぎたちをさらってきてしまうのです。
さらわれたうさぎを、バウンサーさんの息子・ベンジャミンとピーターが探します。ここでやっとピーターが登場し嬉しくなりました。
小さな本ですが、この本のページ数は80ページもあります。赤ちゃんたちを探すベンジャミンたちと、キツネどんトミーの争いにハラハラドキドキしましまた。
不用意にトミーを家に招き入れてしまったバウンサーさんを責める赤ちゃんの母親・フロプシーの険悪なムードがまるで、人間の家族の嫁舅関係のようにリアルに感じました。うさぎの話ですが、現実の社会みたいでもあり、ピーターラビットってキャラクターのかわいらしさからは想像がつかなかったのですが、読めば読むほど辛口だと思うことがあります。このお話は息子にはまだちょっと難しいかなと思いました。