ずっと読みたかったたまごのはなし。
息子とやったー!とテンション上がりながら読みました。
たまごのはなしは短編3話。
シュールな顔をしたまごが私の話をよく聞いておくようにと話しかけてくる場面でもう心掴まれます。
第一話の「めをさましたら」では、
ずーっとその場所に寝っ転がっていたたまごがある日思い立って、立ち上がってみたり、歩いてみたりして、新しく広がった世界を楽しんでいくお話。
途中、マシュマロを発見し、体を委ねてみたり、そのマシュマロをかじってみたり、初めて味わう感覚。色々試しています。
その後、かじられたマシュマロに文句を言われ、初めて「喋る」ということに気づくわけです。
しゃべることで自分の気持ちを伝えればいい。
当たり前のことだけど、たまごにとっては初めての経験。
第2話と第3話ではかじったマシュマロと一緒に冒険をしています。
そこで出会う色々なものたちとのやりとりはなんだか哲学的で考えさせられるものがあります。
「たまご、やってんなー!笑」
と私と息子はクスクス。
たまごが淡々と自分の考えをブレずに行動しているところがブラックで面白いです。
私はうるさい目覚まし時計の電池を抜くところがツボでした。
何度も読んで、じわじわ自分から湧き出てくる何かと向き合うのも面白いかもしれません。