つい最近、私たちの住む町にも新しい図書館ができました。
絵本コーナーには電車の形をした読み聞かせスペースがあり、子供たちが嬉しそうに出入りしたり、お母さんと並んで座って絵本を読んだりしています。
本物の電車ではないけれど、あの「並んで座って読む」という心地よさが味わえ、子供たちに大人気です。
「でんしゃとしょかん」は本物の車両で、しかも団地の中の公園に置かれているとのこと。夢がありますよね。
いいなぁ、乗りたいなあと、絵本と乗り物が大好きな4歳の息子が電車の絵に食いつきます。そんな弟のために、お兄ちゃんは、くめがわ電車図書館への行き方を調べてやっていました(笑)
図書館というのは、単に本を貸りるだけの場所ではないのですよね。建物の中に本を置くだけでは人は集まらないだろうなと思います。
私にとって図書館とは、滞在して読書を楽しんだり、調べ学んだり、誰かと静かに言葉や心を通わせたりしながら、自分を取り戻したり、ホッとする時間を得たりする、そういう大切な居場所です。
でんしゃとしょかんの町のみなさんにとっても、きっとこの居心地のよい場所は、そこに集う方々の憩いの場所であり、長く心の拠り所となっているのだと感じました。