五味太郎さんのしかけ絵本。
黄色いちょうちょを追いかける男の子の奮闘を描いてあります。
このちょうちょが、穴あきしかけで登場するのですが、
見つけたと捕まえたら、黄色い違うものだというのが何とも愉快です。
「きいろいのはちょうちょ」と呪文のようにつぶやくのですが、
これが思い込みになってしまっているのかもしれませんね。
ともあれ、その見当違いにこれだけバリエーションがあるのですから、
脱帽です。
ページをめくった時、その穴の黄色の正体を知る楽しみと、
その穴がまた違う造形になるところも見逃せません。
それぞれのシチュエーションもちょっとしたサブストーリー。
一筋縄のフィナーレにならないのも、五味太郎さんワールド。
幼稚園児くらいからじっくり楽しんでほしいです。