親子で海にやってきた女の子。
「わたし すなのおしろをつくるのが すきなのよ。」
だから、砂のお城をつくります。
お城はどんどん、どんどん大きくなって、世界中から王様やお妃様が遊びに来て…
女の子のお城は、無限にふくらみます。そこ描かれているのは、誰もが夢見たことがあるだろう、数々の部屋。
細かく描き込まれた部屋の中から、自分のお気に入りを見つけたり、「自分だったらこんな部屋もつくるのになぁ」と、さらに想像をふくらませたり。人物も細かく描かれていて、「あれ?こんなことしてるよ!?」と発見したり。
最後に海に流れ出すメッセージボトルは、次はあなたの番ですよ〜、と言っているみたいです。想像したり、見つけたり…よくばりな一冊でした。