「がちゃがちゃ」「どんどん」などの音のイメージがシンプルな絵になっているのがおもしろいなと思って買ってみました。どの絵も音のイメージをよく表していて、大人が見てもなるほど〜と思います。いや、大人だからこそ、こんなふうにシンプルにものを見ることが難しいから、新鮮に感じるのかもしれません。
さて、子供がこの本を選んで持ってきました。え?これってどうやって読めばいいの?目で見る分にはいいけど、声に出すときはどうすればいいの・・・? でも子供は待ってくれません。とりあえず、書かれてあるとおりに読んでみました。すると大喜び! 「どんどん」など言いやすい言葉は、私が読んだ後にリピートしてくれます。こっちも味をしめて、読み方を工夫したり手振りをつけたりすると、それにもちゃんと反応してくれます。どうやって読もう、なんて思っていたのは杞憂に終わり、親子ともども楽しく読むことができました。
最初はこれのどこがおもしろいのか、と思ったけど、自分も真っ白になって子どもと一緒に楽しむことで、心が明るく元気になれたような気がしました。本当は「もこもこもこ」とどっちにするか迷って、大人の感性ではこちらのほうが分かりやすいなと思って選んだのですが、これなら「もこもこもこ」も読んであげたくなりました。とーっても不思議な世界、だけど文句なく楽しい世界です。