春。
「わたし」のうちに猫がやってきました。
元は野良猫だった大人の猫です。
それからずっと一緒に暮らしているのに、夏になっても秋になってもなつきません。
でも、警戒心は、少しづつ少しづつ薄まってきているようです。
そして冬。
ふいに猫が、「わたし」の寝ているところへやってきました。
ずっと野良猫だった大人の猫は、警戒心がとても強いみたいですね。
そんな猫に引っかかれてもかみつかれても優しく接して、なついてくれるのを辛抱強く待っている「わたし」に感心します。
最後には布団に入ってきた猫。
本当は、猫も早く仲良くなりたかったのかもしれませんね。