作者はスェーデンの児童文学作家です。
スェーデンなど、北欧の国々には「お月さま」が登場するお話がとても多い気がします。
やはり、地理的な関係で長い「夜」を過ごさなくてはいけない人々が、星空を見上げながらそれにまつわるお話を考えてしまうのでしょうか?
最初はこの作品の絵もてっきり北欧の人、もしくは作者自身が描いているのだと思っていました。
でも作品を読み終えて、よくよく読むと、挿絵は「垂石眞子」さんが描かれていたんですね〜。猫や猫と一緒にお月さまめざして駆けだす動物たちが生き生きとしていて、可愛らしくて、文章からくるイメージにとても合っていました。
特に4匹月期に向かって野原を駆けていくシーンは素敵でした。
手前に描かれている森のリスやウサギの仕草も、月の光で伸びる4匹の影も、いい感じでした。
可愛らしくて楽しいお話なので、「お月さまがよく見える」この季節にぜひ子どもたちに読んだり紹介したりしたいですね〜。
4,5歳くらいから小学校中学年くらいのお子さんたちにお薦めします。