ある森の奥の奥に
誕生日の木と呼ばれる木がありました。
誕生日の人が前に立つと
木の実を一つ落とす不思議な木でした。
もちろん誕生日じゃなければ
なにも落ちてきません。
その木の実をあけると
プレゼントが出てきます。
なんかこれだけ聞くと
すごくいいお話だと思いました。
表紙にいるくろねこは
自分の誕生日を知りません。
それどころか誕生日が何なのか
知らない様子です。
だから次々と木の実をもらう動物を見てると
悔しくなったのか
木の実を奪うようになりました。
いやな黒猫ですが
誰もその黒猫を怒ったりしないのが
不思議でした。
このままいやな感じで終わるのは
なんだかさびしいなと思っていましたが、
優しい気持ちを取り戻してくれて
ホッとしました。
この大きな木のおかげですね。