兄たちから逃げるためスサノオが支配する根堅州国にやってきたオオナムチは、そこでスサノオの娘スセリヒメと恋に落ちます。
両想いになった二人は、スサノオが次々と出す難問に立ち向かいます。
スサノオが出す難問はオオナムチ一人では解決できないものでしたが、スセリヒメのおかげで乗り越えることができました。
勝手な推測ですが、スサノオは、オオナムチに娘を託す前に、彼がスセリヒメをちゃんと幸せにできるかどうか、試したのではないでしょうか。
そしてスセリヒメがオオナムチを助けていることにも気づいていて、二人が試練にどう立ち向かうのかも見ていたのではないでしょうか。
最後に二人がスサノオにしたことは酷すぎるような気もしますが、神々の世界というのは、そうしないと生きていけないような厳しい世界なのかもしれませんね。
神話のことをもっと詳しく知りたくなるような、素敵な絵本です。