テーマ的にも表現様式的にも、他にあまりない絵本だと思います。
五大宗教と言われるヒンドゥー教、仏教、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖なる場所、、寺院が精緻なペーパークラフトで表現され、それぞれに簡潔な説明が加えられています。
例えば、フランスのシャルトル大聖堂、ガンジス川の水あび場、エルサレムの町、イスタンブールのブルーモスク、韓国の石窟庵・・・。
同じ地球に生きる人々の暮らし、信じるもの、祈りの場の多様性が伝わってきます。宗教に興味がなくても、異文化、多様性という観点から見れば良いと思います。文を担当した著者は日本で過ごした経験もおありだということなので、日本の聖地、例えば高野山なども加えて欲しかったなぁー。
とにかくペーパークラフトの技術や表現がすごいので、圧倒されます。見応えがありますよ。