心優しい12匹のぶたさんと1匹のはらぺこおおかみとのクリスマスのお話です。
クリスマスの前日、ツリーやリースを飾りながら楽しく歌を歌っていたぶたさん達を突然おおかみが襲います。
ところが、おおかみは自分でメチャメチャに壊したツリーにつまずいて大ケガをしてしまい、なんと食べてやろうとおもっていたぶたさんたちに看病されるんです。
体中が痛くて手や足も動かないのに、クチも包帯を巻かれていて『う、うううっ』としか言えないおおかみと、優しいこぶたたちの勝手な思い込みトークのやりとりが何とも面白いです。
ぶたさんたちが『メリークリスマス、おおかみさん』と言ってベッドの上に赤い手袋を置いたとき、おおかみはクリスマスの魔法にかかったのでしょうか?
天敵であるはずのおおかみを助け、優しさと思いやりの心でおおかみの気持ちを動かした…これこそクリスマスの不思議ですかね。
クリスマスじゃなくてももちろん楽しめるけど、クリスマスに読みたい絵本です。