息子が図書館で借りた本です。
「あかずきんでしょ?おばあさんとあかずきんちゃんがオオカミに食べられて猟師に助けられて…」
なんて、読み始めたら途中から様子がおかしい。
おばあさんはオオカミに頭からばりばり食べられ、肉は鍋に血はワイングラスに…オオカミはあかずきんにそれをご馳走だと言ってすすめるが、お腹がすいていないあかずきんは食べない…あれ?このくだりって、カチカチ山?
この後、おばあさんのふりをしていたオオカミがあかずきんを襲うのですが、あかずきんは「おしっこがしたいわ」。オオカミはしぶしぶあかずきんにひもを結んでそとの便所へ。あかずきんはそのひもを木に結んで逃げる。「遅い!」オオカミがおもいっきりひもをひっぱるとひもが結んであった木が飛んでくる。そしてどんどん逃げるあかずきんの前には大川が…あれ?これって三枚のおふだ?
この本は何?と思って「あとがき」を見たら、フランスのトゥーレーヌ地方の語りをもとにした絵本で、このような話のくだりは世界中いろいろなお話の中であるそうなんです。
木下順次・松谷みよこ監修の『世界みんわ絵本』の中の1冊です。