我が子を初めて手にした時、小さな指を数え、その一本一本にキスをして…
子どもの成長とともに、そのときどきの思いが、切々とうたわれています。
ただかわいいだけの幼い日から、やがて、反抗期が訪れ、思春期、そしてやがて独立して、手元を去っていく日…
子どもに対する変わらない真実が、シンプルな言葉で語りつくされています。
そんなことばを、裏付けるような優しい線で描かれた絵、文字のレイアウトにもちょっとした工夫があり、ほんわかとした気持ちで読んでいくことができました。
親でいることの幸福、喜び、不安、痛み、そして子どもへの思いが優しく心にしみこんでくることでしょう。