実はジブリの映画を見ていないのですが、いまさら読んでみました。
13歳の女の子が魔女のいない町にいって、一人立ちをするという設定に、小さな女の子をもつ身としてドキドキしながら見送ります。
ラジオを持っていたり、宅急便がそんなに普及していなかったりの少し前の時代背景を懐かしくかんじながら、キキが大きな町コリコに少しずつ受け入れられていくエピソードの数々を見守ります。
おおらかで楽しいパン屋のおかみさん、芯のある絵描きさん、少し謎めいたトンボさんなんかが次々に登場して、キキの一年を彩ってくれます。
家にいるときはうっとうしがっていたお母さんの言葉を思い出して反省するけど、いざ里帰りしたときはもう家の子供にはおさまらなくなってて、まだ13歳の女の子のあまりの成長に胸が締め付けられます。
こんな女の子に憧れる娘に育ってほしい、でもこんなに立派に自立を目指してすすんでいかれたら少し寂しい・・・
やっぱり名作ですね。