特殊な能力を持った五人の兄弟が、その能力を上手に使って難を逃れる──
というストーリーが、昔話やお伽話を読んでいるようで面白いです。
しかも、その能力も海の水を全部飲むことができたり、ずっと息を止めていられる等、
かなりインパクトが強く、お話の中にぐいぐい引っ張り込まれます。
その上、挿絵自体も表情が豊かで、ついつい笑ってしまいそうになります。
私のお気に入りは、海の水を飲んだ後の長男の表情。
何とも言えない愛らしさがそこにあります。
時々、突っ込みたくなる部分もあるストーリーですが、そこもまたこの絵本の良いところ。
大人から子供まで楽しめる絵本だと思います。