小さい頃から知ってはいたけど、読んだことはありませんでした。
それでも王子さまの表情がずっと忘れられなくて、王子さまがどんな事を考えているのか、なにを思っているのか、気になるけど知りたくない。というような感覚で…
大人になって読んでみて、後悔しました。
なぜ子供の頃に読んでおかなかったんだろうと。
今読むと、王子さまの言葉がストレートに心に突き刺さります。
子供の頃に読んでいたならば、きっと伝わらなかったと思います。
よくわからないで終わっていたと思います。
それでもその気持ちを、覚えておきたかった。
大人になって読んでみるとこんなに感動するんだって、感じたかった。
それくらい、素晴らしく大切にしたい本だと思ったから。
王子さまの言葉は悲しくて綺麗。
怒ったり泣いたり、傷つきやすくて壊れそうな王子さまが、愛しくて仕方がないです。
他の方の訳も読みましたが、内藤さんの訳が一番好きです。初めて読んだのが内藤さんだから、というのもありますが。
言葉の選び方や表現の仕方、王子さまの言葉づかいが、とても好きです。
寄り添いながらずっと手元に置いておきたい、そう思える本です。