『ガンピーさんのふなあそび』と同様、ガンピーさんの大らかさに触れ、ゆったりとやさしい気持ちになれる絵本です。この2冊はパパの声で読んであげると、より雰囲気が出ると思います。
ガンピーさんの赤い車に、子どもたちと動物たちがぎゅうぎゅうに乗ってドライブ。でも突然の雨に降られ、車が泥道にはまってしまいます。誰か車からおりて車を押してくれ、とガンピーさんが頼むのですが、みな勝手な言い訳ばかりで協力しません。その理由が面白いらしく、子どもたちは「えー」と言いながらもケラケラと笑っています。
いつもやさしいガンピーさんも、ここぞというときは、きちんと一喝。「これじゃ、ほんとにたちおうじょうだ!」というガンピーさんの声に、みんな車から降りて押し始めました。子どもたちも一緒になって車を押している気分になったのか、そこからは真剣に見入っていました。
最後には「またいつか のりにおいでよ」と、ガンピーさんらしい力のぬけたセリフ。とても癒されます。