はじめてのおつかい、私も牛乳でした。みいちゃんが行ったような、パンやさんのようなたばこやさんのような雑貨屋さんのような、昔よくあったお店に、坂道を登って...。きっとみいちゃんと私は同い年くらいなんでしょうね。
自転車とすれ違うときの疾走感あふれる挿絵、ひざの痛みもスカートのつりひもが落ちていることも忘れてお金を探している緊張感がにじみ出る挿絵、商店の名前や掲示板に出ている遊び心。
「てのなかで あったかくなったおかねをわたして」という一文を読んで、みいちゃんの必死な気持ちが痛いほど伝わってきて、苦しいほどでした。