カリジェの絵が好きな父へのプレゼントとして購入した絵本。
アメリカからネットで注文し、実家の住所へ送ってもらいましたが、その絵本(カリジェの絵本、全6冊)を父が「孫のために」と大切にとっておいてくれて、私たち家族が日本に引っ越してきたときに手渡してくれました。
今では、娘のお気に入り。大事な絵本の1冊です。
この絵本を開くたびに、父のことを思い、感謝の気持ちがこみ上げてきます。
親子3代の心をつないでくれた絵本。我が家の宝物です。
絵を見ているだけでも、アルプスの山々に抱かれているような気持ちになります。
壮大なアルプスの景色が、ウルスリの勇敢さや両親の寛大さをも後押ししてくれているようにさえ感じて、この地方だからこそ生まれた物語であり、絵なんだろうな、と思いました。
娘は、ウルスリが肩にかけている大きな鈴を見て、
「J(娘)の鈴といっしょだね。」と喜びました。
私がヨーロッパに留学していた頃、スイスで買ったカウベル。
ベルトには、ウルスリの鈴と同じく、花の刺しゅうがしてあり、金の留め金が付いています。
まだ幼かった娘に、おもちゃの“ガラガラ”代わりにあげた鈴ですが、娘は今も大切にしてくれています。
きっとウルスリの鈴は、もっと重厚で、遠くまで響き渡る音がするんだろうな、と絵を見て想像しました。
絵本でも、物でも、親から子へ、子から孫へと、受け継いでいけるのは、しあわせなことですね。