日本の歴史の裏舞台を考える絵本です。
どうして差別が生まれ、部落という格差社会が生まれたのかを考えたときに、忌嫌われる 仕事で社会を支えた人たちがいて、かつ穢れたものとして、閉鎖環境に押し込められてきたという事実を考えずには居られません。
今でこそ被差別部落で営まれてきた仕事は、職種の一つとなってはいるものの、格差社会の構図がなくなったわけではない所に、この絵本を読み解く意味があるのかも知れません。
今は憧れの芸能社会のルーツが「河原芸人」だったなんて言ったらとんでもない話ですが、そんな所から差別意識を払拭していくことも重要だと、余計なことまで考えてしまいました。