安房さんの作品にしては珍しく、わりとどこにでもいるような男の子が主人公です。
というのも、どうやらこの主人公の少年は、安房さんの息子さんがモデルらしいんですよね〜。
だから物語の雰囲気は、安房ワールドでありながら、目線は息子が友達とうまく遊べるようハラハラ見ている母の目線ではないかな?と、私は感じました。
不思議なめんこを手にしたたけしと、キツネの子ども達とのめんこ合戦は、もちろん、お話の盛り上がるところで大変面白いのですが、
私は、子ども達のためにめんこを手作りして、
たけしとの闘いに直接手だしはしないものの、一生懸命応援する親ぎつねたちが、なんともかわいくて気に入りました。
親として、いい仕事してますよね〜。
早川順子さんのきつねの絵がすごく雰囲気があって、よかったです。