神戸に住む、小学5年生の少女が綴った、終戦1年目の夏休み。
昭和21年7月21日から8月31日までの絵日記を、原色のまま本にしたそうです。
正しく美しい日本語で、戦後の日常が、とても几帳面に書かれています。
内容は、配給のこと、畑で取れた野菜のこと、学校のこと、兄弟のこと、代用食のこと、など。
毎日の食べ物のことが、たくさん出てきます。
しかし、小学生の絵日記なのです。
高学年から中学生に、手にとって読んで欲しい本です。
日付毎の現代語訳も載っています。
大人の方には、養老孟司さんの解説もじっくりと読んで欲しいと思います。
養老孟司さんは、著者の2学年下。鎌倉で過ごしておられました。
著者が私家版で作った本を、出版社が養老孟司さんの解説を加え、市販本として出版しました。
是非全国の学校図書館に置いて欲しい、貴重な戦争資料です。