春休みのお薦め本(読み物)を探していて出会いました。
さすが、劇作家さんです。
読み終えた時には、1本の映画を観たような満足感がありました。
序盤、郵便屋さんという仕事にうんざりしているコルババさんが、郵便局に棲む小人の妖精に出会ったところで、可愛いお話だな〜、と読んでいました。
小人たちが、テキパキ仕事をこなしていく様子に、はは〜ん、日中の郵便局員のできなかったお仕事をサポートしてくれているんだ、とニッコリしてしまいました。
コルババさんは、この小人たちと手紙で不思議なトランプゲームをし、小人たちの不思議な力を知ります。
このあたりから、しっかり引き込まれてしまいました。
ある日、仕分け作業中に、切手も宛名も無い手紙を手にしたコルババさんは、・・・。
小人たちとの出会いが、コルババさんの仕事への姿勢を変えたのでしょうね。
とっても必死なコルババさんが素敵です。
ラストは、もう〜、感激しちゃいました。
メール主流の時代になりましたが、やはり手紙はぬくもりを感じます。
郵便屋さんをしている恋人や、告白を決意している彼女へお花と一緒にプレゼントするのにも良い作品だと思いました。
小学中学年くらいからかな〜と思いますが、恋をしている若い人たちにも読んで欲しいなぁ〜。