子どもの卒園式で 園長先生が読んでくださった本。
これが、「だいじょうぶ だいじょうぶ」との 出会いでした。
何度も、だいじょうぶ、だいじょうぶ、と、子どもたちに 優しく語り掛けていました。
その言葉は 大人である私にも 深く 温かく 心に染み渡っていきました・・・。
その頃 私は 人間関係で とても悩み 傷ついていました。
また、難治性の病にかかり、先が見えず 毎日が 暗く 苦しく つらい日々を送っていました。
そんな中で 出会った絵本 「だいじょうぶ だいじょうぶ」は、私の打ちひしがれた心に そっと 一筋の光を 照らしてくれました。
「だいじょうぶ だいじょうぶ それは むりして みんなと なかよくしなくても いいんだってこと」
「だいじょうぶ だいじょうぶ それは たいていの びょうきや けがは いつか なおるもんだってこと」
私を 底なし沼から 引き上げ、救ってくれた 言葉が そこには ありました。
自分に 自信のない私。傷つきやすい私。落ち込みやすい私。そして、そんな自分が 嫌いでした。責めてばかりいました。
しかし、この本は 私に そっと寄り添い 語りかけてくれたのです。
「あなたは あなたでいい。それでいいんだよ、だいじょうぶ。」と。
病気も 人間関係の悩みも もう、あなたは 十分に頑張っている。
自分を 責める必要は ないんだよ。心配しないで だいじょうぶなんだよ。」と。
そうだ・・・。私は 悩みながらも 前を向いて 必死で 歩いているではないか。
そんな自分を ねぎらい、 大丈夫だよ、と 自分自身に 言ってあげても いいんじゃないか・・・。
そんな風に 心に 変化が あったのです。
「だいじょうぶ」
日ごろ、なにげなく使う この言葉の持つ 愛の力。
これほど 魂を 温かく包み込んでくれる 言葉は ないのではないでしょうか。
相手にとっても 自分にとっても。
そのことを この本は 気付かせてくれます。
この本が 語りかけ、心に響く メッセージは、人それぞれだと思います。
しかし、誰の心にも、さわやかな風が 胸いっぱいに 広がることでしょう。
私のもつれた心を ほぐし、癒してくれるこの本は 私の宝物です。
作者の いとうひろしさんに 心から お礼を言いたいです。
本当に ありがとうございます。