リヒャルト・シュトラウスの交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』の
題材になった14世紀北ドイツの伝説の道化のお話です。
伝説とはいっても、今でもドイツの町に残るティルの博物館や像が
あるそうなので、興味深いですね。
この絵本では、エピソード集のような形で、
生誕から最期までが収められています。
もちろん、道化ということで、その行動は縦横無尽、いたるところに、
とんちも垣間見えるので、なかなか高度ないたずらだったようですね。
結構派手ないたずらにもかかわらず、なぜか憎めない、
この絶妙な行動がずっと人々に愛されてきた理由でしょう。
ツヴェルガーの絵が、中世の雰囲気にぴったりです。
読み物のように、じっくり味わってほしいです。
リヒャルト・シュトラウスの交響詩ももう一度じっくりと聞いてみることにしましょう。