あの『あらしのよるに』の作者木村祐一さんが黒田征太郎さんと
一般公開製作した作品。
スリリングな気持ちの行き交いが心に沁みます。
ツルのクルルは仲間のツルがキツネに襲われた際の不手際を理由に、
仲間から無視の仕打ちを受けます。
それ故飛べなくなったクルル。
冬を前に死さえも覚悟したクルルに無言で寄り添ってくれた
親友。
無視をした仲間とて仲間の死を悼むあまりの行動だったのでしょう。
気づかずにいじめとなっていく恐ろしさを感じます。
クルルに寄り添った親友カララの行動にも注目ですね。
無理な声かけや働きかけをするのでなく、
ただ、そっと寄り添うのです。
よみがえった翼の力を「風切る翼」と表現したのは見事だと思いました。