2008年度読書作文コンクール小学校高学年課題図書。
オーストラリアの静かな入り江に暮らすエイベルと母のドラの海での生活。
エイベルは、海に詳しい母に教えてもらいながら海中を知り、
大きな青い魚をブルーバックと名づけ、親しみを覚えるのです。
海に魅了された少年の心の動きや行動。
それにも増して、力強い母の精神力と行動力。
環境問題も織り込みながら、ブルーバックと少年の交流が描かれます。
そこには、母への愛情もしっかりと描かれ、嬉しくなってしまいました。
小学校高学年なら、きっとエイベルに共感できると思います。
読後感は立松和平さんの『海のいのち』に似ていました。
エイベルの成長をかみしめながら読んでほしいです。