認知症の進行を臨場感をもって描いた絵本です。
読んでいて、考えさせられてしまいました。
認知症のフィリスさんは一人暮らしのようですが、その生活の危うさにはハラハラドキドキさせられてしまいました。
人の名前を思い出せないことは別にしても、時間の感覚が失われ、傷んだ食べ物にも無頓着です。
どうなっていくのだろうと思っている時に、フィリスさんは施設に入所するのことになりました。
生活的には安心できましたが、フィリスさんの症状は加速度的に悪くなり、自分のこともわからなくなってしまいました。
いつ何時自分がそうならないとも限らない恐怖を感じました。
この絵本では、穏やかにお話を終えていますが、問題提起された自分には、絵本のお話のその先が気になった仕方ありません。