ほたる狩り・・・今の時代では、とてもとても貴重な体験なのではないでしょうか。
私が子どもの頃は、近所の小さな川にも多少はホタルがいたものですが・・・我が家は地方都市ですが、それでももう家の近くでホタルを見ることはできません。
クルマを1時間ほど走らせて、ホタルを育てて放している名所まで行かないと見られないんですよね。
この本では、50年ほど前の長野県での様子が描かれています。
子ども達とお父さん達数人で「ほたるさわ」という場所に蛍狩りに行くのです。
のんびりした農村の風景、そして暖かな方言。
そこらじゅうに飛び回るホタルたち。
自由につかまえて、そして我が家の庭に放って楽しむ・・・・
ほんの数十年前までは、日本全国でこういうところが見られたんでしょうけれども、今ではとてもとても贅沢な体験ですね。
我が家の息子は、ホタルと言えば、わざわざ見に行かないと見られない貴重な生物だと思っています(今ではそれが正しい認識ですけれど)。
昔はこんなに普通にホタルがいたんだねー、とびっくりしていました。
いろいろ考えさせられてしまう絵本でした。