林明子さんが描く女の子ってほんとうにかわいらしいですよね。
この年頃の女の子の純粋さがいっぱい伝わってきます。
この絵本の主人公もやっぱり女の子。幼稚園児のかなえちゃん。
ある街に引っ越してきたばかりです。
引越し荷物を片付けていると、玄関のドアのポストに物音がします・・・
この音が、タイトルの「とん ことり」なんです。
引っ越してきたばかりのお家のポストにモノが入れられた・・・これがこのお話の重要なポイントになっています。
引越しって、いくつになっても、ちょっとどきどきしますよね。
新しい街、新しい家、新しい人間関係・・・
前の家のときは楽しかったなというちょっと寂しい気持ち。
新しい環境に馴染めるかなという心配な気持ち。
そして、期待感・・・。
そんなかなえちゃんに待っていたのは、素敵な出会いでした。
ラストページを開くと、2人の笑顔とともにぱぁーーっと春の明るさが満ち溢れています。
別れと出会いの季節、春に読みたい絵本です。