きれいな色で、単純な、身近にある風船で現された「死」。
最初から子どもの死に触れるのではなく、穏やかながらしわの深い「としとったひと」が語り始める。
「みんな死をくちにしたがらない」
「死をくちにするのはむずかしい」
簡潔ながら、全くその通り!!と私は思います。
環境にもよるのでしょうが、私は母から初め幼い時から大好きな人との別れがありました。それも年齢順とは限りません。
特定の宗教を持っていれば、心穏やかに考えられるのかもしれませんが、「死」を受け入れるということは、本当に難しいこと。
ましてや、子どもだったら・・・と考えただけでも、辛く、悲しくなります。
原作は、アメリカの方?谷川さんの訳のうまさに感動します。
カバーにある大阪の病院の多田羅竜平先生のコメントも素晴らしいです。