私が子供の頃、母が福音館の「こどものとも」を毎月取ってくれていて、この本と出会いました。
何冊も家にあった絵本の中でも、私は特にこの本が気に入って、毎日毎日読んでいた記憶があります。
母は私が子供の頃読んでいた絵本を全部取っておいてくれたので、ボロボロになった「ちいさなろば」を今は息子に読んであげているのですが、3歳の息子でも、ひとりぼっちのろばの寂しさを感じ取って、「かわいそうだね」などと言っています。
そして、サンタクロースと出会い、プレゼントを配るお手伝い、イブの夜が明けて、またひとりぼっちになってしまったろばに、素敵なプレゼントが届きます。最後のページを閉じた後、雪がしんしんと降り積もる音が聞こえてきそうな、余韻の残る終わり方でした。
子供はもちろん、大人が読んでも満足できる、素敵なクリスマスの絵本ですよ。