いつもいつも遅刻ししまう男の子。
ちゃんと間に合うように家を出ているのに、途中で必ず邪魔が入るのです。
しかもにわかには信じられないような、ありえない邪魔が。
遅刻した理由を話しても、先生は信じてくれません。
まぁ、信じられないのも無理はないとは思うのですが、まったく耳を傾けようとせず、一方的に罰を与える先生は、だんだんと悪魔のように見えてきます。
でも、子どもの言うことなんて信じられない、悪いことをしたら嘘をつくに決まってる・・・なんて思っている大人も少なからずいるんじゃないかな。
最後はきっちりリベンジをきめるジョン。
子どもに信じてもらうためには、まず私たち大人が、子どもを信じてあげないといけませんね。
とてもシュールな内容ですが、繰り返されるジョン・パトリック・ノーマン・マクへネシーという名前が文章をリズミカルにしていて、この絵本を軽やかな雰囲気にしていると思います。