表紙の絵とタイトルを見て、勝手に「イタズラばかりの悪ガキタイプの子のお話かな?」とイメージしていました。
だけど読んでみたら予想外予想外。
なんて不器用な男の子。
毎日、家でも、学校でも怒られてばかりの男の子だけど、全部全部、根底に思いやりがある優しい子なんですよね。
それがちょっぴりうまくいかないだけ。
でも大人は結果ばかり見て怒ってしまう。
怒られるときは、言い返したらもっと怒られるから、横を向いてじっと耐えるなんて、涙が出てきそうになりました。
きっとこういう場面で黙ってじっと耐えるのも、男の子ならではなんじゃないでしょうか。
我が家も息子二人なので、心に染みました。
一生懸命書いた短冊。本当に可愛いですね。
あとがきを読んでみると、これは本当にあった短冊のようですね。
「たなばたさま ありがとう」
「おれいに ぼく もっと もっと ええこに なります」っていう結末も素晴らしいです。
怒ってばかりの親御さんや先生たちにも、ぜひ読んでもらいたいですね。