あるところに、小さな黒いねこがいっぴきいました。名前がありません。そして、黒い色は不吉だと、みんなにきらわれてひとりぼっちでした。ある日、ひとりの牧師さんに出会い、黒ねこは、『しあわせ』を見つけに旅に出かけたのです。
『しあわせ』とはいったいなんでしょう。人それぞれに、そう感じるものは違うかもしれません。それは変わってしまったり、消えていくものかもしれませんが、何が大切なのかをじっくり考えることができるでしょう。
また、絵本を開くと、右側に絵、そして左側に文字となっていますが、文字の部分の、ちょっとした遊び心も楽しむことができます。