これは、ヨアキムという少年が自分に弟ができるという特別な日に、宇宙からきた知的生命体(!)ミカに出会い、そのときの思い出や感じたことを、成長したヨアキム自身の手で自分の姪であるカミラに宛てた手紙形式の本です。
もしも私達大人が宇宙人と出会ったら?
子どもの視点に立って、淡々と「カミラ」に宛てられた手紙のような
台詞のようにつづられている文章はちょっと哲学的ですが、ぐいぐいひきこまれる作品です。
画風もちょっと変わっていておもしろい。なにしろノルウェーの絵本ですから!
子どもと一緒に考えてみました。
地球のこと、この世界と空の彼方でつながっている宇宙のこと。
子どもの純粋で、探究心にあふれた宇宙人との出会い、問答のようにくりかえされる会話は、まるで、読んでいる私達に宛てられたメッセージのように心に響きました。
そして、この地球という当たり前の世界のことを、
「新しい」視点へと変えていく新鮮な見方を子どもと一緒に発見できました。
著者のゴルデルは哲学に長けた方で、現実と夢の交錯を、地球と宇宙のことを、物語の中にふんだんに織り込まれた哲学的な視点でつづられる会話のテンポはわかりやすく、さすがだなと思いました。
ぜひ
ぜひ
「自分たち人間ってナンナンダろう?」という問いかけを
子どもと一緒に考えてみてください
ちょうど子どもが月の観察をしています
夜空に輝く星々を観察しながら
子どもと一緒に創造の世界に心が飛んできました