ひとりの女の子の、ある夏の一日が描かれています。大きなあくびをふあーとして、顔を洗って朝ごはん。そしてお洗濯。なんでもない一日のようだけど、部屋の中なのに、野原のようで、小川が流れ、リンゴの木も立っています。
暑い毎日、この絵本の世界の中では、なんだか気持ちのいい風が吹いているようで、読むだけで、気持ちがすっきりとしてきました。鉛筆を使ったやさしいタッチの絵、細かく描かれた背景に、すっかり引き込まれてしまいそうです。お話の中で、こんなことしないようにということ、やってしまっているけど、なんだかお構いなしという感じで、気持ちもおおらかになって、なんだかいい世界です。