スティーブ・ジェンキンズは、2004年に「こんなしっぽで なにするの」でコールデコット賞オナー賞を受賞しています。
他にも、「これがほんとの大きさ!」「ほねほね絵本」等の科学の絵本で知られており、この作品は「これがほんとのおおきさ!」の続編にあたります。
恐竜はイメージできるものの、最初に驚いたのは、巨大トンボ。
羽根を広げると70cmに達するそうで、正直怖い位の大きさです。
次のヤスデやムカデの祖先も、体長2mあるとのことで、ホラーに近いもの。
一番圧倒されたのは、4ページ見開きで描いた翼竜の頭部。
翼を広げると3mになるとのことで、こんな代物が飛んできたらひとたまりもありません。
他にも、足だけとか、牙だけのページもあって、その巨体を連想し易い作りになっているのは、素晴らしいと思いました。
ただ、一寸強烈過ぎな感があり、恐竜好きなお子さん限定とした方が良いかも知れません。
巻末には、詳細な説明があるのですが、恐竜の全体像を掴むには非常に分かり易く、子供だけでなく大人も十分に楽しめる構成となっています。
いつものコラージュの画風は、恐竜の質感を表現するのに相応しく、とても臨場感を持って見ることができると思います。
恐竜好きにオススメの絵本です。