とても静謐な雰囲気がただようクリスマス絵本です。
主人公は、小さな一本のもみの木。
種から芽吹いて7回目の冬が来たある日、男の人がやってきます。
足が悪くベッドから出たことさえない小さな息子の部屋に飾るクリスマスツリーになってもらうために・・・。
お話の中では、長い月日が流れます。静かに、静かに。
クリスマスを迎えるたびに、クリスマスキャロルの歌が譜面とともに出てくるのも雰囲気を盛り上げます。
そして、このもみの木が冬にはクリスマスツリーの役目をするようになって3年目の冬の奇跡・・・心を打たれます。
文章がマーガレット・ワイズ・ブラウンさん、挿絵がバーバラ・クーニーさんと、いずれも素敵な絵本を作られる方なので、期待して手に取ったのですが、ほんとに期待通りの素敵な絵本でした。