貧しい男の子が売ろうとして売れなかったもみの木。親切な植木屋さん一家とのふれあいに感謝した男の子が、そのもみの木を植えると、男の子の純粋な気持ちがもみの木に魔法をかけたのか…、不思議なことが起こりました。
もみの木がどんどん大きくなるところは、本を抱えているわたしたちまでもが魔法にかかったような錯覚を覚えます。空からきらきら降りてきたお星様がもみの木を飾るなんて、どんな光景でしょう。子供もその場面を想像するのが好きなようです。物に囲まれたクリスマスより、温かい人に囲まれたクリスマスの方がずっと素晴らしい。そんなクリスマスの意味が再確認できる作品です。