ヤンはねこ。そしてブルンルは黄色い自動車。ヤンが子猫の頃から、一緒にいろんな所に行きました。でも、ブルンルの調子が悪くなってきたのです。
ヤンがブルンルのことを思う気持ちが、痛いほどよく伝わってきて、切なくなりました。ヤンの目に、その気持ちがあらわれているところ、いろんな場面でのヤンの行動に、ちょっぴり驚きながら、涙なしでは読めないお話でした。
古くなったり、壊れたら、あっさりと捨ててしまう人間と、そうではなかった猫の対称的な気持ち、どちらもわかるような気がして、複雑です。
また、優しい絵の描き方で、素敵な世界を表現していました。