最大瞬間風速40メートルのハリケーン襲来の夜、停電のために家族は暖炉やランプの灯で過ごした。
でも、だいじょうぶ。パパもママもいます。
外は嵐が全開でも、家の中は暖炉が灯り、ここちよい雰囲気。
非常用ランプをもって、寝室にもどったディヴィットとジョージは話します。
「おもてでは、なにかこわいことがおきてると思う?」…
外がどんなに荒れていようと、家の中で、みんないっしょに火を囲んでいるだけでこんなに安心できるんだなぁ。
でも、そこは男の子ふたり兄弟。しっかり、嵐が去った後のことを思って、わくわく。
翌朝、兄弟は、楡の大木の倒壊に驚きつつも、倒木をジャングルや船、ロケットに見なして存分に遊びます。
身近な自然は、少年たちの絶好の遊び場。
こんな嵐ならまたきてほしいな、と思ってしまうほど、冒険心がかきたてられ、想像の世界がぐーっと広がる絵本です。