キツネがブタをつかまえに行くところから話は始まります。
宮西さんの書くオオカミやキツネ。いつも、その標的にされるのはブタというのがお決まりで...
でも、オオカミもキツネも、悪者のはずなのに、どこかにくめない。どこかいいヤツ。
このキツネもそうでした。
策略をねり、どうやってブタをつかまえてやろうかと、ブタの町にやってきたのだけれど...
まったくキツネを疑うことなく、受け入れてくれるブタの前で、ついつい、人のよさが出てしまい、ブタのお手伝いをしてしまう。
「ありがとう」
のブタの感謝の言葉にニッコリ。
こんな人のよいキツネに、ブタが食べれるわけがありません。
でもね、餌は取れなかったけれど、「ありがとう」をいっぱいもらったキツネは幸せな気持ちをたくさんもらったんだもの。ハッピーエンドですよね。